2012年6月18日月曜日

「かずらき」フォントの話

アドビのフォント「かづらき」は、藤原定家の墨蹟からデザインを起こした変り種で、以前から話題にはなっていた。
Adobe EDGE 2009/02
NHK美の壺#207「フォント」
(日曜美術館でも採り上げられたことがあったような気がするけど、リンクが見つからない)

けれども、フォントとかいう商品を買うことはないデザイナー屋ではない者にはちょっと手の届かないものだった。値段はそんなに高いものではない(映画のDVDを1本買うと思えば、そのくらいの値段だった)けど、使う機会がないし、面白そうだからという理由で買う程、金の使い道に困っているわけでもない、というか金にはいつも困っている。
ところがアドビのCSをバージョンアップ(このバージョンアップもアドビのバージョンアップ方針変更で止む得ずした感じ)の景品で入手することができたので使ってみたくてしかたがない。

そこで問題が浮上する。
・フォントをアプリに埋め込んでも良いのだろうか(ライセンス的な意味で)
→埋め込んでみたけど、特殊なフォントのせいか、勝手にほかのフォントに置き換わってしまいます。
・フォントをアプリに埋め込んで表示してよいのだろうか(Apple のヒューマン・インターフェース・ガイドライン的な意味で)
→埋め込めないので考慮する必要なし
・iPhone で縦書きのアプリは許容されるのだろうか(Apple のヒューマン・インターフェース・ガイドライン的な意味で)
→埋め込めないので考慮する必要なし
・iPhone が縦のときにメニューが転置して表示するように動作を変更してもよいのだろうか(Apple のヒューマン・インターフェース・ガイドライン的な意味で)
→埋め込めないので考慮する必要なし
・そもそも、そんなことできるのか
→埋め込めないので考慮する必要なし

※Apple のヒューマン・インターフェース・ガイドラインに沿っていないと審査で落とされてAppStore に並べることができない(ということは、今回作った脱力系アプリはどうやらガイドラインを潜り抜けることができたということなのです、作った本人が信じられない)

考えると問題山積なので、しばらくは「かづらき」フォントの出番はなさそうです。



このアドビのおまけで手に入れた「かづらき」フォントは「Light」の接尾辞がついている、使ってみるまで気がつかなかったけど、本来は含まれているはずの漢字が収録されていない。「質」は表示できないということが判明する。
さっそく、和歌のデータベースをエクセルに落としてフォント表示を確認してみると、「鶯」「袖」「涙」「峰」「庭」「郭公」「蛍」などが表示できない、そして、これらをひらかな表示にするとわかりにくい和歌もあるみたい。

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